
今回主催者推薦枠でスポット参戦となった川﨑は今年の鈴鹿8耐以来の鈴鹿の走行、さらに600ccでの走行は5年ぶりとなった。
今回川﨑が乗る車両は普段彼が参戦しているイタリア選手権と同じヤマハYZF R6だが、マシンの改造範囲やタイヤメーカーが異なるため、まずこの日はマシンとコースに慣れてもらう事を最優先とした。
その中でも1本目で2’15.494を記録し15番手、2本目で2’15.016を記録し18番手で初日が終了。

金曜日の走行から新品タイヤを投入。それに合わせて前日からマシンセットアップも変更。
1本目は5周目に2’13.238のタイムで11番手。2本目は3周目に2’13.370のタイムで14番手、金曜日の総合では13番手となった。
マシンのセット出しはある程度できたが、まだマシン、ライダー共に詰められるところがあると川﨑のコメント。
前日夜から雨が降り朝一はウェット路面になっていたが、前のクラスの予選が進むうちにレコードラインが乾き始めた。ウェット宣言は出ていたが、川﨑の予選の時間にはドライタイヤで走れるコンディションに。
前日から少し変更したセットが良い方向に出たものの、7周目に記録した2’13.265がベストとなり14番手。前日のタイムを僅かに更新することができなかった。
ライダー本人はセッション後半にはタイヤのグリップ低下を少し感じたが、自己ベストの0.3秒落ちまでタイムが出ていたので、もう少し攻めれば自己ベストを更新できたのではないかと少し後悔の残る予選となったようだ。

日曜日は予報通り朝から雨模様に。朝のウォームアップ走行でこのウィーク初めてのウェットコンディションとなった。もちろん川﨑本人も雨の鈴鹿の600ccは初。朝のウォームアップ15分間という短い時間で雨のセットの確認を行い、決勝までの時間でマシンセットを変更。
迎えた決勝、スタートが上手く決まらずに後続のライダーにパスされて21番手まで後退してしまう。その後は前のライダーとも間隔が空いてしまい、そのまま21番手でレースを終えた。

決勝は悔しさが大きく残るレースとなってしまいましたが、ウィーク全体を通しては参戦して良かったと思えるウィークになりました。また、今の自分に足りない部分、成長していかなければいけない部分も明確になりました。また機会があればもう一度挑戦してみたいと思います。
応援ありがとうございました。